鶏もも肉を無駄なく使い切る!簡単節約レシピと一人暮らしの賢い保存術
はじめに
「鶏もも肉は好きだけど、一人暮らしだと1枚買って使い切れない…」と感じたことはありませんか。美味しい鶏もも肉を無駄にしてしまうのはもったいないですし、同じ料理ばかりでは飽きてしまいます。また、食材を賢く使い切ることは、食費の節約にもつながります。
この記事では、一人暮らしの方でも鶏もも肉を美味しく、そして無駄なく使い切るための簡単レシピと、買ったお肉を長持ちさせるための賢い保存方法をご紹介します。少ない材料で手軽に作れるレシピを中心に解説しますので、ぜひ日々の献立に取り入れてみてください。
鶏もも肉を賢く選ぶ・買うポイント
食費を抑えつつ、良い状態の鶏もも肉を手に入れるためには、いくつかのポイントがあります。
- 量と価格を確認する: 一人暮らしであれば、1枚単位で購入するのが基本です。パックのグラム数と価格を確認し、予算に合わせて選びましょう。特売になっている時を狙うと、さらに節約になります。
- 鮮度を見分ける: パックの中でドリップ(赤い液体)が多く出ていないもの、皮に張りとツヤがあるもの、肉の色が鮮やかなピンク色をしているものが新鮮な証拠です。
- 購入したらすぐに処理する: 新鮮なうちに調理するか、適切な方法で保存することが重要です。すぐに使わない分は、その日のうちに保存処理を行いましょう。
使い切り&簡単!鶏もも肉の節約レシピ
ここでは、鶏もも肉1枚(約250〜300g)を数回に分けて使い切ったり、他の食材と組み合わせて少量消費したりできる簡単なレシピをご紹介します。
レンジで簡単!鶏もも肉の甘酢あんかけ
包丁を使わず、火を使わずに作れる超簡単レシピです。野菜も一緒に摂れます。
- 材料:
- 鶏もも肉: 1/2枚(約120〜150g)
- 玉ねぎ: 1/4個
- ピーマン: 1個
- 片栗粉: 大さじ1/2
- [A] 醤油: 大さじ1.5
- [A] 酢: 大さじ1.5
- [A] 砂糖: 大さじ1
- [A] 鶏がらスープの素(顆粒): 小さじ1/2
- 水: 大さじ2
- 作り方:
- 鶏もも肉はキッチンペーパーで余分な水分を拭き取り、一口大に切ります。玉ねぎ、ピーマンは薄切りにします。
- 耐熱皿に鶏もも肉、玉ねぎ、ピーマンを入れ、片栗粉をまぶして全体に絡めます。
- 別の器に[A]の材料を混ぜ合わせ、耐熱皿に回しかけます。
- ふんわりとラップをかけ、電子レンジ(600W)で5〜6分加熱します。
- 一度取り出して全体を混ぜ合わせ、再度ラップをかけずに1〜2分加熱し、とろみがついたら完成です。
- 節約・簡単・使い切り・栄養のポイント:
- 鶏もも肉は少量(1/2枚)で済むため、残りは別の料理や保存に回せます。
- レンジ加熱のみなので、火を使わず洗い物も少なくて済みます。
- 玉ねぎやピーマンなど、余りがちな野菜も一緒に使い切れます。
- 甘酢あんはご飯が進み、タンパク質と野菜をバランス良く摂れます。
フライパン一つ!鶏もも肉とキャベツの味噌炒め
少ない材料でボリューム満点。キャベツを大量消費したい時にもおすすめです。
- 材料:
- 鶏もも肉: 1/2枚(約120〜150g)
- キャベツ: 1/4個(大きめ)
- ごま油: 大さじ1
- [B] 味噌: 大さじ1.5
- [B] 醤油: 小さじ1
- [B] 砂糖: 小さじ1
- [B] 酒: 大さじ1
- [B] おろしにんにく(チューブ可): 小さじ1/2
- 作り方:
- 鶏もも肉は一口大に切ります。キャベツはざく切りにします。
- フライパンにごま油を熱し、鶏もも肉を皮目から入れて中火で焼きます。焼き色がついたら裏返します。
- 鶏肉に火が通ってきたらキャベツを加え、しんなりするまで炒めます。
- [B]の材料を混ぜ合わせておき、フライパンに回し入れます。
- 全体に味がなじむように炒め合わせたら完成です。
- 節約・簡単・使い切り・栄養のポイント:
- 鶏もも肉とキャベツという安価で手に入りやすい食材で作れます。
- フライパン一つで調理が完結するので、洗い物が楽です。
- キャベツをたっぷり使えるので、野菜の使い切りにも最適です。
- 味噌の風味が食欲をそそり、鶏肉のタンパク質とキャベツのビタミン・食物繊維を摂取できます。
余った端っこで!鶏もも肉とキノコのガーリックバターソテー
少量だけ残った鶏もも肉や、切り落としなどを活用できる一品です。
- 材料:
- 鶏もも肉(端っこ、切り落としなど): 50〜80g
- お好みのキノコ(しめじ、エリンギなど): 1パック(約100g)
- バター: 10g
- おろしにんにく(チューブ可): 小さじ1/4
- 醤油: 小さじ1
- 塩、こしょう: 少々
- 作り方:
- 鶏もも肉は小さめの一口大に切ります。キノコは石づきを取り、ほぐしたり切ったりします。
- フライパンにバターとにんにくを入れて弱火で熱し、香りを引き出します。
- 鶏肉を加えて中火で炒め、焼き色がついたらキノコを加えます。
- キノコがしんなりしたら醤油を回し入れ、塩、こしょうで味を調えたら完成です。
- 節約・簡単・使い切り・栄養のポイント:
- 少量しか残っていない鶏もも肉を無駄なく使い切れます。
- キノコは安価で日持ちしやすく、冷凍もできるためストックしておくと便利です。
- シンプルな味付けで、副菜やおつまみにもぴったりです。
- キノコの食物繊維と鶏肉のタンパク質を少量からでも摂れます。
鶏もも肉の正しい保存方法
鶏もも肉を長持ちさせ、必要な時に必要なだけ使うためには、適切な保存方法を知っておくことが重要です。
冷蔵保存
すぐに使う予定がある場合に適しています。
- パックから鶏もも肉を取り出し、キッチンペーパーでドリップなどの水分をしっかりと拭き取ります。水分は傷みの原因になります。
- 1枚ずつ、または使う分量ごとにラップで隙間なくぴったりと包みます。空気に触れる面積を減らすことで酸化や乾燥を防ぎます。
- さらに保存容器に入れたり、チャック付きの保存袋に入れたりして、冷蔵庫のチルド室に入れるのがベストです。チルド室がない場合は、冷蔵室の奥の方に入れます。
- 保存期間の目安: 1〜2日程度です。なるべく早く使い切りましょう。
冷凍保存
すぐに使わない分は冷凍保存がおすすめです。新鮮なうちに冷凍することで、風味や品質を長く保つことができます。
- 鶏もも肉を使いやすい大きさにカットします。一口大、細切りなど、後で使う料理に合わせて切っておくと、使う時に便利です。
- キッチンペーパーで水分をしっかり拭き取ります。
- 1回に使う分量ごとにラップでぴったりと包みます。この時、厚さを均一にすると、解凍ムラを防ぐことができます。
- ラップで包んだものを、さらにフリーザーバッグ(冷凍用保存袋)に入れます。フリーザーバッグ内の空気をしっかりと抜いてから封をします。金属製のバットなどに乗せて冷凍すると、より早く凍らせることができます(急速冷凍)。
- 下味をつけてから冷凍するのもおすすめです。醤油や酒、みりんなどで下味をつけてから冷凍すると、解凍後すぐに調理に使えて時短になります。
- 保存期間の目安: 約1ヶ月です。ただし、冷凍焼けを防ぐためにも、早めに使い切ることを心がけましょう。
冷凍した鶏もも肉の解凍方法
- 冷蔵庫解凍: 使う前日に冷凍庫から冷蔵庫に移しておきます。時間はかかりますが、最も肉への負担が少なく、ドリップが出にくい方法です。
- 流水解凍: フリーザーバッグに入れたまま、ボウルなどに入れて流水にさらします。急ぐ場合に適していますが、風味は冷蔵庫解凍にやや劣ります。
- 電子レンジ解凍: 急ぎで使いたい場合に便利ですが、解凍ムラができやすく、加熱しすぎてしまうことがあります。「解凍モード」を使用し、様子を見ながら行うようにしましょう。完全に解凍せず、半解凍の状態で調理するのも一つの方法です。
まとめ
鶏もも肉は、価格もお手頃で様々な料理に使える便利な食材です。一人暮らしの方でも、ご紹介したような簡単な使い切りレシピを活用したり、適切な保存方法を実践したりすることで、無駄なく美味しく楽しむことができます。
食材を計画的に購入し、賢く保存・調理することは、食費の節約だけでなく、栄養バランスの整った健康的な食生活を送るためにも役立ちます。ぜひこの記事を参考に、鶏もも肉を使い切る食生活を始めてみてください。