鶏ささみを無駄なく使い切る!一人暮らしの簡単節約レシピと賢い保存術
はじめに
食費を抑えたい、料理は手軽に済ませたい、でも栄養バランスも少しは考えたい。そうお考えの一人暮らしの皆様にとって、鶏ささみはとても便利な食材です。安価で手に入りやすく、高タンパク・低脂質でヘルシー。ですが、パサつきやすい、どう調理すればいいか分からない、一度に使い切れないといったお悩みもあるかもしれません。
この記事では、そんな鶏ささみを無駄なく美味しく使い切るための、料理初心者の方でも簡単にできる節約レシピと、賢い保存方法をご紹介します。鶏ささみを上手に活用して、無理なく健康的で経済的な食生活を送りましょう。
鶏ささみの魅力と一人暮らしでの活用法
鶏ささみが一人暮らしの方におすすめなのには、いくつかの理由があります。
- 価格が安い: 他の鶏肉の部位に比べて比較的安価で手に入ります。特売の時を狙えば、さらに食費を抑えることができます。
- ヘルシー: 高タンパク質で脂質が非常に少ないため、健康を意識している方にもぴったりです。ダイエット中の食事にも取り入れやすいでしょう。
- 調理しやすい: 筋を取るなどの下処理はありますが、火の通りが早く、様々な料理にアレンジしやすい食材です。
少量パックを選べば、一度に使い切ることも可能です。また、適切に保存すれば日持ちもするため、計画的に利用することで食材ロスを防ぐことができます。
鶏ささみの賢い選び方と基本的な下処理
お店で鶏ささみを選ぶ際は、ドリップ(肉から出る赤い液体)が少ないもの、パック内に汁が溜まっていないものを選ぶのがおすすめです。鮮度が良い証拠です。一人暮らしであれば、無理のない量が入った少量パックを選ぶと使い切りやすいでしょう。
鶏ささみには「筋」が付いています。この筋があると食感が悪くなるため、簡単な下処理で取り除くのがおすすめです。
- ささみの太い方の端にある白い筋の先端を指で押さえます。
- 筋のすぐ横に包丁を寝かせて入れ、筋の下を滑らせるように切込みを入れます。
- 反対側からも同様に切込みを入れ、筋を包丁の刃で押さえながら、もう片方の手でささみをゆっくりと引っ張れば、簡単に筋が取れます。
筋を取った後は、料理酒を揉み込むと、加熱した際にパサつきを防ぐ効果が期待できます。
簡単・節約!鶏ささみの使い切りレシピ
ここでは、料理初心者の方でも手軽に作れる鶏ささみの使い切りレシピをいくつかご紹介します。
レシピ1:レンジで簡単!鶏ささみの梅しそ和え
火を使わずにレンジで加熱するだけなので、洗い物も少なく済みます。梅干しの酸味と大葉の香りが食欲をそそります。
材料(1人分):
- 鶏ささみ: 1〜2本
- 梅干し: 1個
- 大葉(刻み): 2〜3枚
- 醤油: 小さじ1/2
- 砂糖: 少々(梅干しの塩分による)
- ごま油: 少々
作り方:
- 鶏ささみは筋を取り、耐熱皿に並べます。料理酒(分量外、少量)を振りかけます。
- ふんわりとラップをかけ、電子レンジ(600W)で1分30秒〜2分加熱します。完全に火が通っているか確認してください。
- 加熱したささみは粗熱を取り、手で食べやすい大きさに割きます。(熱いので注意してください)
- 梅干しは種を取り、包丁で叩いてペースト状にします。
- ボウルに割いたささみ、梅干し、刻んだ大葉、醤油、砂糖、ごま油を入れて混ぜ合わせれば完成です。
ご飯のおかずにも、おつまみにもなります。
レシピ2:冷蔵庫の残り野菜と!ささみの甘酢炒め
冷蔵庫にある半端な野菜(ピーマン、玉ねぎ、人参など)と一緒に炒めれば、彩りも栄養もアップします。
材料(1人分):
- 鶏ささみ: 2本
- お好みの野菜(ピーマン、玉ねぎ、人参など): 適量
- 片栗粉: 大さじ1/2
- サラダ油: 大さじ1/2
(A) 合わせ調味料:
- 醤油: 大さじ1
- 酢: 大さじ1
- 砂糖: 大さじ1/2
- ケチャップ: 小さじ1
作り方:
- 鶏ささみは筋を取り、一口大の削ぎ切りにします。片栗粉をまぶしておきます。
- 野菜はそれぞれ食べやすい大きさに切ります。
- (A)の材料を混ぜ合わせて合わせ調味料を作っておきます。
- フライパンにサラダ油を熱し、ささみを焼きます。色が変わったら一度皿に取り出します。
- 同じフライパンに野菜を入れて炒め、火が通ったらささみを戻し入れます。
- 合わせ調味料を回し入れ、全体に絡めたら完成です。
少ない材料でボリューム感のある一品が作れます。
レシピ3:作り置きにも!ささみフレーク
茹でてほぐしたささみは、冷蔵庫で数日保存でき、様々な料理にアレンジできます。
材料(作りやすい量):
- 鶏ささみ: 3〜4本
- 水: 1カップ
- 料理酒: 大さじ2
- 生姜の薄切り: 1枚(お好みで)
- 塩: 少々
作り方:
- 鶏ささみは筋を取ります。
- 鍋に水、料理酒、生姜、塩を入れて火にかけ、沸騰したらささみを入れます。
- 蓋をして火を止め、余熱で5〜10分置いて火を通します。(こうするとパサつきにくいです)
- 粗熱が取れたら、ささみを取り出し、手で細かくほぐします。
このささみフレークは、サラダのトッピング、サンドイッチの具、卵焼きに混ぜたり、麺類に乗せたりと幅広く使えます。醤油やマヨネーズで和えるだけでも美味しいです。
余った鶏ささみの長持ち保存法
一度に使い切れなかった鶏ささみは、適切に保存すれば無駄なく使うことができます。
冷蔵保存
生の場合、パックのまま冷蔵庫のチルド室などで保存するのがおすすめです。購入日を含めて2〜3日を目安に使い切りましょう。下処理をしてキッチンペーパーで余分な水分を拭き取り、一つずつラップに包んで密閉容器や保存袋に入れると、さらに鮮度を保ちやすくなります。
加熱済みのささみフレークなどは、清潔な密閉容器に入れて冷蔵庫で保存し、2〜3日以内に使い切りましょう。
冷凍保存
長期保存したい場合は冷凍がおすすめです。生でも加熱後でも冷凍できます。
- 生のまま冷凍: 筋を取り、料理酒を揉み込んだささみを、1〜2本ずつラップでぴっちり包みます。さらに冷凍用保存袋に入れて空気を抜き、日付を書いて冷凍します。約1ヶ月保存可能です。使う際は冷蔵庫に移してゆっくり解凍するか、急ぐ場合は電子レンジの解凍機能を使用します。
- 加熱してから冷凍(ささみフレークなど): 上記レシピ3で作ったささみフレークを小分けにしてラップに包むか、冷凍用保存袋に平たく入れて空気を抜き、冷凍します。こちらも約1ヶ月保存可能です。解凍は自然解凍、冷蔵庫解凍、電子レンジ解凍など、用途に合わせて行えます。加熱済みなので、そのまま和え物やサラダに使うこともできます。
少量ずつ冷凍しておけば、必要な分だけ取り出して使えるため、一人暮らしでも無駄が出にくくなります。
まとめ
今回は、一人暮らしの方が鶏ささみを無駄なく、美味しく、そして経済的に使い切るための簡単レシピと保存方法をご紹介しました。鶏ささみは安くてヘルシーなだけでなく、少しの工夫でパサつきを抑え、様々な料理に活用できる万能食材です。
この記事でご紹介したレシピや保存方法を参考に、ぜひ日々の献立に鶏ささみを取り入れてみてください。無理なく続けられる節約と健康的な食生活の実現に役立てていただければ幸いです。